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同社が行う防災安全協議会の様子 |
齋藤健生社長は「中学卒業後、友人の誘いでトビ職人として働きはじめた。トビになったときは、とにかく高い所に上ることに憧れていた」という根っからの職人。トビとして和歌山から仕事を求めて上京。東京の施工業者で勤務した後、平成13年に同社を立ち上げたという。
そんな齋藤社長のモットーは「当たり前のことを当たり前にやる」ということ。だから、トビ業界の古い体質にも疑問を投げかけてきた。たとえば「従来の手摺では、一段上の作業をするときに危険がともなう」と感じ、いち早く『先行手摺足場ミレニューム』を導入したという。これは先行して上段の手摺を組むことで、一段上の作業を安全に行うことができるというもの。「安全な現場をつくるには、最適な手摺だ」と齋藤社長は胸を張る。
この柔軟な発想は営業展開にもあらわれている。「会社を立ち上げた当初は、新築マンションの施工現場にこだわっていた。しかし、建築業界の不況は一向に終わる気配がない。しかも、昨年からは建築基準法の問題で、各地で施工が大幅に遅れている。何とか市場を拡大する必要があった」と。
さっそく、齋藤社長はリフォーム業界に参入。協力会社と連携をはかることで、技術力の向上とコストダウンを実現した。そして「外注が増えると、連携が悪くなる可能性が出てくる」ということで、協力会社の代表者を集めて、『防災安全協議会』を組織し会合を開いているという。こうすることで「それぞれの現場の進捗状況を確認することができるし、連携を深めていくことができる」そうだ。
新築にこだわらない営業展開は、同社の市場をイッ気に広げた。実際「昨年は30件だったが、今年は60件以上の受注を取ることができたし、売上げは2億円増になりそうだ」とも。今後も「地元の多摩信用金庫の協力を得て、市場開拓をはかっていきたい」と積極的だ。
ところで、トビの世界では人材不足という問題が取り沙汰されている。「トビの仕事は早朝から夜まで拘束される。そのため昔は日当が高かったが、今はほかのアルバイトとそんなに変わらない。となると、若い人たちはなかなかこの業界に入ってきてくれない」と。だからこそ「業界のフン囲気を変えていく必要があるのではないか」と齋藤社長は訴えている。多摩からトビ業界の風雲児が誕生するか、今後も要注目の元気企業である。
有限会社齋藤組
〒186-0036 東京都府中市日新町3-15-1
TEL:042-358-2261/資本金500万円
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