| 350日の「シニア特急・一人旅」で自分と向き合う ジャーナリスト・作家 森哲志さん(65歳・稲城市在住) |
一人旅への憧れは若い頃からあったが学生時代は行けなかった。その後も事件と取材に追われて行けずじまい。激動する世界、戦乱の地を一度でも見てみたい、想いを馳せる日々が続いた。そこで家族に思いを告げ、退職金から150万円の資金を確保。“西に行く”以外に決まったコースのない旅に出た。移動は鉄道かバス。泊まるのは1泊2000円程度のゲストハウス。果たして、そこには現地の市井の人々との出会い、ゲストハウスを利用する世界のバックパッカーや日本の若い旅人などとの交流があった。またヨルダンの地ではジャーナリストとしてイラクルポも書き上げた。旅とともに定年前にあったプレッシャー、義務感、名刺を持たない不安といった“もやもや感”が払拭されていったという。 「日常から完全に離れたことで客観的に自分を見つめることができた。何がしたいのか、これからどう生きるのか考える時間がとれ、定年後のことに新鮮な気持ちで取り組めるようになった。これが一人旅の一番の効用です。海外がダメなら宗教心は別にして、お遍路でもいい。とにかく再スタートを機に自分を見つめる時間を持つことが大切ですね」。 今後はぜひアフリカ縦断の旅に挑戦したいという。エイズと貧困と自然破壊など、現代社会の難問を抱える大陸を生の目で観察したいという。今後の森さんの動向に注目したい。 森さんのホームページは http://www.dankai-tabi.com/ (文・週刊もしもししんぶん) |
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